モカコーヒーの残留農薬の影響

「モカコーヒー」で知られるエチオピアコーヒー豆は今年度とても流通が悪いままとなっています。

2008年4月末から6月上旬にかけて、食品衛生法の基準値を超える有機塩素系農薬が検出される事例が発生しました。同年5月には厚生労働省からの命令書が発出されましたが、検出された残留農薬を生豆の状態で摂取した場合でも1日の許容摂取量を超えることは無いとされていますが、全日本コーヒー協会で全品検査を実施することになりました。

対象となっているコーヒー豆は、2007/08産のエチオピアコーヒー生豆で、現在も港の倉庫で検査待ちの麻袋入り生豆が大量に眠っていると思われます。
全品検査ですので、ほんの少しずつ港倉庫から国内流通にのってきてはいるようですが、安定的に入手するのは不可能な状況です。
また、同じくエチオピア産で欧州に出荷されたコーヒー生豆からは、残留農薬が検出されていないようで、欧州から日本に入ってきているものもあるようです。
流通したものの価格のほうも高くなってきております・・・。

当店では、検査後の少量流通しているものや欧州からの生豆を予約購入などで時々入手しております。2008/09産が輸入されるまでこの状態は続くことになりますが、3~4月には変化が出るかもしれません。